YouTuberと芸人は全然違う

会社の人に話の流れで有名YouTuberの動画を紹介されたので見てみた。内容は本人がいない間に車の色を変えるもので、芸人でも大きく分ければ同じ内容のものをやっている。

芸人とYouTuberの動画を比べると、YouTuberの方は１つのセリフを何回も言うリアクションしかやらないし、車の色を変えるまでの楽しませ方も弱かった。動画編集に関してはYouTuberの方が勝っていたかもしれない。

芸人はさすがだなと思うリアクションと色を変えるまでの盛り上げ方も本当におもしろかった。再生回数はどちらも数百万回再生で支持されているけど、おもしろさは全然違うと思った。

YouTuberの方が芸人よりも知名度が上ということは、今の若い人はYouTuberの笑いのレベルを最高のものだと思って生きると考えたら恐ろしい。

自分が20歳ぐらいのときは芸人も尖っていて、自分よりも遥か上のレベルだった。だから自分も、その力が欲しいと思って生きたことで魂に触れる話のレベルに到達できた。レベルアップに関わらず手に入れたいものは、本気で欲しがることが絶対条件だ。なので低いレベルしか知らないのであれば、個人差はあるとしても全体の笑いのレベルは落ちると思う。

実際に会社には若い人も入ってくるが、笑い的にすごく優秀な人は見たことがない。若いからレベルが上がってないという感覚ではなく、笑いを考えて生きてこなかった感じの人が多い。

YouTuberが原因の全てではなく、そもそもテレビがＳ流行りによってクレームに怯えて、クイズなどのぬるい番組ばかりを放送することになったのが大きな要因だと思っている。

学力低下に関してはニュースでやっているけど、笑いのレベルの低下に関しては何も放送されていない。これは真剣に考えた方がいい問題だと思っている。