楽しく生きるためのレベルアップブログ

20年をかけて独学で手に入れた、お笑い筋肉を使って書いています。

マジになってすべる恐怖のパターン

話をするときにすべるパターンの1つとして、マジになってすべるというのがある。これはツッコミに多いのだが、ボケでもツッコミ役をやれば当然起こることだ。


ボケがヘラヘラして笑いを取りにいったときに、ツッコミがマジになって意見を言うことで、笑いが生まれなくなり、ボケが引きつった顔をして撤退するのがきついと思う。このパターンはレベルが低くて余裕がないときに起こりやすいので、若い方が可能性は高いだろう。


マジになることを甘く見ない方がいいと思う理由は、ボケがおもしろくなくてすべるのとは違うからだ。ボケからしたら、ツッコミのせいですべらされたと思うし、こいつ分かってないなとなるので、距離は確実に遠くなってしまう。


そこで終わればいいけど、更に追い打ちでボケを攻めたりすると、一生口を聞かなくなることもあり得る。実際にそういうエピソードを聞いたことがある。


自分が被害に会わなくても、人がマジ返しをされて引きつった顔をしているのを見ると、やばさを知っているだけに笑えない。人が引きつった顔をしているのは基本的に香ばしいので、大概の場合は笑ってしまうけどこれは笑えない。


さすがに芸人がテレビに出てる状態でマジになっているのは見たことないけど、裏ではあると思う。テレビならそんなところは放送しないだろうから。


勘違いされたくないのは、お互いが意見を通そうとした結果の口論とかは普通に笑ってしまう。あくまでボケが笑いにしようとしたのに、マジ返しされてすべることが駄目なのである。ボケるときはノーガードなのでダメージが大きくなる。


自分は30代後半になって、若い頃よりはレベルが上がり、余裕も出たと思っているが、マジになってすべるを完璧に防ぐことは不可能だと思っている。自分が笑い的に間違っていないと思ってボケても、ツッコミが分かってくれなくて、意見を通すことを優先したときは、ツッコまれずに放置されてしまうからだ。そしたら確実にすべってしまう。


しかし、そんな恐怖のパターンが存在したとしても、踏み込んで魂に触れる話は目指した方がいいと思う。地獄のようにおもしろくない自分の話をするだけとか、完全に引いてあまりしゃべらない生き方では、しゃべることの本当の楽しさには一生到達できないからである。