全力投球から棒球へ
会社に、自分の力を授けたいと思って可愛がっている15歳程年下の後輩がいる。
だんだん感覚が分かってきたかなと思ったときに、更に年下と後輩と同い年の2人が入社してきた。
すると年が近いため、彼等は当然話すようになるのだが、そこに37歳の自分が入るのはさすがに向こうは嫌だろうし、こっちも楽しめない。
でも個々だとその内の2人とは話せるから、話しをする。しかし全員揃うと厳しいので、そのときは関わらないようにする。
そのため力を授けたいと思っていた後輩と関わる割合は今までの5割程になる。するとそれだと力が伝わらないと本能的に感じたのか、急に後輩と話す気持ちが冷めてしまった。
今まで全力投球で厳しいコースを狙っていたのに、ハーフスピードのボールを真ん中に投げることしかできなくなった。誰にでも打たれる棒球だ。
急に冷たい扱いをされたら後輩が辛いだろうから、このことを全部伝えることで少しフォローした。
テンションとしては、聞かれたことは答えられるが、自分から笑いを取りにいくために、脳内のお笑い筋肉を使って角度をつけるのはだるいぐらい。
慣れていくから、ある程度の距離感でやっていけるのだろうが、まさかそんなテンションになるなんて自分自身で全く予想ができなかった。決してハードゲイでもないのに。
自分のことでも分からないことは、まだまだあるのだなと感じる出来事だった。